|
Mobile IP(モバイル アイピー)は、通信機器(ノード)が実際につながっているネットワークに関わらず、いつでも一意のIPアドレスで接続(アクセス)できるようにするプロトコルである。ISOのOSI参照モデルではネットワーク層(レイヤ3)にあたる。 現在のインターネットで用いているTCP/IP(ティーシーピーアイピー)は、IPアドレスが識別子であると同時に、ネットワーク上の位置も意味している。そのため、あるネットワークに接続しているノードを、別のネットワークに繋ぎかえると、IPアドレスを変えることになる。 IPアドレスを変えると、互いのIPアドレス(とポート番号)で接続(セッション)を識別しているTCPの接続(セッション)が継続不可能になることになる。 IPアドレスが不変であることを前提にしたサービスを待ち受けているサーバ用途には使えない。 Mobile IPは、ノードに一意のアドレスを割り当て、TCP/IP処理(スタック内)で実際に使用しているIPアドレスと入れ換えることによって、上位層(レイヤ)や通信相手に対し、どこのネットワークでも割り当てた一意のアドレスで通信しているように見せる仕組みを提供する。 これにより、移動ノードでのサービス待ち受けや長時間接続(セッション)の継続が可能になる。 == 用語 == ;移動通信機器(mobile node) :接続するネットワークが変わるノード。ネットワークが変わってもIPアドレスを変えない場合を検討する。 ;自宅代理人(home agent) :移動ノードが外部ネットワーク(リンク)にいるときに移動ノード宛のパケットを捕獲して移動ノードの現在位置に登録する。留守番役 ;外部代理人(foreign agent) :外部リンクで移動ノードからの移動要求を中継したり、パケットを配送する等移動ノードをサポートする。 ;対向機器(correspondent node) :移動ノードと通信しているノードを便宜上こう呼ぶ。特にMobile IPv6では経路最適化を行う場合には、対向ノードでも標準のIPv6には入っていないMobileIPv6用の拡張ヘッダに対応している必要がある。 ;自宅住所(home address) :移動ノードに割り当てられる不変のアドレス ;気付け住所、(care-of address) :移動ノードが実際に通信に使用しているアドレス ;宅内接続(home link) :ホームアドレスと同じネットワークアドレスを持つネットワーク。ここにホームエージェントを置いている。 ;外部接続(foreign link) :ホームリンク以外の全てのネットワーク。移動ノードが移動してくる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「Mobile IP」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|